LCD-8000Vにスーファミを映す

先日、勢いで15kHzのRGB信号が映るというLCD-8000Vを購入しました。

 

これについては、各所で、X68000PC-8801等の、

垂直、水平同期が別々に出力されている機器は映るけど、

混合同期出力のゲーム機等はうまく映らない、などと噂されています。

 

真相は如何に、と思ったので色々試してみた所、ほとんどのゲーム機がきちんと映るようになりましたので、それに関するメモです。

メモですので、内容に関しては無保証です。よろしくお願いします。

 

1. LM1881では画面点滅で安定せず

まず、LM1881Nを使用して、C-Sync V-Syncを取り出す方法を試してみました。

が、少しの間だけ映るのですが、数秒毎に無信号状態になり、同期が外れてしまいます。

これは、LCD-8000VとX68000 « パピコニアンの倉庫 – 整頓中(仮) でも報告されているのと同じ状態です。

V-Syncに入れる信号がC-Syncでは、どうも駄目っぽい気がします。

 

2. 垂直、水平同期が元々分かれている機器だと問題無し

次に、15kHzモードにしたXRGB-2のRGB入力にスーファミを接続し、

XRGB-2のDISPLAY OUTを8000Vに入れてみました。

こいつだと、完全なH-SyncとV-Syncを出力してくれます。

すると、ちゃんと安定して映りました。

次に、ドリームキャストをつないでみました。

31kHzのVGAモードで映るのは当然として、AV端子のpin6にテープ等を貼ってマスクすると15kHzモードになるので、これで試してみると、これも問題なく映った。

やはり、きちんと同期分離が出来ていれば映るのかも。

 

3. EL1883を試してみる

しかし、同期分離のためだけにスキャンコンバータを使うのももったいないので、

LM1881に似たピン配置で、真のH-Sync出力機能を持った、EL1883を試してみました。

EL1883 - Apple IIGS - Yahoo!ブログ によれば、Apple IIGSでは、安定せず駄目だったそうです。

結論から書きますと、これでうまく映りました。

ただ、データシートによれば、EL1883の入力は、C-Videoのはずなのですが、

0.1uFを通して繫いだだけでは駄目で、620Ωと510pFのフィルタを入れても駄目で、

RSETの抵抗を可変にして、調整してみても駄目なので、

一旦LM1881に入れて、そこからのC-Sync Outを1883に入れてます。

何か間違っているのかもしれませんが、正常に映ったので、良しとします。

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変換基板に載せたEL1883の上にLM1881を乗っけます。

VCCとGNDの位置は同じなので、そのまま穴に通し、

LM1881のpin1をEL1883のpin2に入れます。

この使い方だと、LM1881のRSETは不要なので省略してます。

裏側で見えませんが、EL1883の方には、0.1uFと680kΩが付いてます。

 

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このように、RGBケーブルの中に収まりました。

 

これで手持ちのスーファミ、サターン、PS2メガドライブファミコン(NESRGB化)共に、安定して映りました。

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ただ、PS2等でインターレースモードの時は、上下にダブってしまい、きれいな表示にはなりませんでした。まあ、これでPS2をやる事はほとんど無いと思いますので。

 

このLCD-8000V、USB給電で動くのが嬉しいです。消費電力も2.5Wと少ないので、節電にもなりそうです。

モバイルバッテリー等を使えば、電源の無い場所でも使用出来そうです。

 

しかし、こうして液晶ディスプレイで各機種のRGB出力を比べてみますと、

スーファミだけ微妙にぼやけているのが気になります。

再後期のモデルやJrだとクッキリしているらしいのですが。